障害者が自分らしく、働く社会をつくる。「自分には無関係」も障壁? お花でできる支援があります。

障害者が自分らしく、働く社会をつくる。「自分には無関係」も障壁? お花でできる支援があります。

「バリアフリー」という言葉を知っていますか? 障害者(あるいは高齢者)が日常生活・社会生活を営む上での、物理的・精神的な障壁(バリア)を取り除く、という考え方です

  • 4つの社会的障壁(障害者基本法を参考)
    • 事物の障壁…施設や設備など
      例:階段しかない建物や、高いところにあるボタン。
    • 制度の障壁…ルールや条件など
      例:障害を理由に、入店を拒否される。
    • 慣行の障壁…マジョリティ向けのしきたり
      例:音声のみのアナウンスや、視覚でしかわからない資料。
    • 観念の障壁…無知や偏見など
      例:「障害者はかわいそう」という考え方。

障壁には目に見えるものだけでなく、潜在的な意識や、マジョリティを当たり前とした風習も多くあります。このような障壁を取り除ければ、障害者はより自由に自分らしく、自立した生活が送れます。

また障害者の自立に必要なのは、自分らしく働ける環境です。2021年3月、障害者法定雇用率は2.2%から2.3%に引き上げられます。しかし、令和元年に法定雇用率を達成した企業の割合は、48.0%。
<参考:厚生労働省/令和元年 障害者雇用状況の集計結果>

一般企業などの働く環境にも見えにくい障壁が存在しており、企業が体調や特性を理解して仕事を与え、障害者が自分にあった仕事を続けることが、難しいのです。雇用の定着のためには、「身体的特性への理解」「安定したリズムや業務量」、さらに「スキルの獲得」が必要です。

障害者が自分らしく働き、その活動を私たちの生活に組み込もうと活動する団体があります。気軽にできる支援についても、ご紹介します。

「収入は月額16,118円。けれど正社員も難しい」

一般企業で働くことが難しい障害者のために、働く場所や訓練を提供する就労支援施設があります。しかし体調や適正にあった仕事ができても、「賃金だけでは生活できない」という人が多いようです。

平均賃金
就労継続支援B型事業所(非雇用型):月額16,118円(時給214円)
就労継続支援A型事業所(雇用型):月額76,887円(時給846円)
<参考:厚生労働省/平成30年度工賃(賃金)の実績について>

  • 就労支援事業所で働く際の障壁
    • 限られた作業による、少ないやりがい
    • 最低賃金を下回る給与

一般企業でも、正社員として働くのは難しい場合が多いようです。厚生労働省の調査によると、例として雇用されている精神障害者のうち、正社員は25.5%でした。フルタイムでの勤務が難しい場合も多く、労働時間が週20時間以上30時間未満の人は39.7%、週20時間未満の人は13.0%だとわかっています。
<参考:厚生労働省/平成30年度障害者雇用実態調査の結果を公表します>

  • 一般企業で働く際の障壁
    • 長時間勤務(体調への不安・通院や服薬から難しい)
    • 正社員雇用・適した仕事が少ない
    • 不安な先行き(非正規雇用の場合)
    • 症状を理解してもらえない可能性

思い通りに働けない現状は、障害者本人だけの問題ではありません。家族も「自分がいなくなったら、本人はどう生活していけばよいのだろう」と心配しています

私たちの「自分には関係がない」という意識も、働きたい障害者にとって、障壁となっていないでしょうか。こうした現状を変えるため、「障害者の所得を増やしたい」「政府の施策だけでなく、民間でも支援していきたい」と考える団体と、私たちにもできる支援をご紹介します。

障害者の自由な働き方を、お花の購入で応援できます

NPO法人AlonAlonは、胡蝶蘭栽培を主な事業とした就労継続支援B型事業所を千葉県富津市に設立。花(胡蝶蘭など)の栽培指導・フラワーベースの制作指導を数カ所の施設で行う「フラワープロジェクト」を実施しています。

NPO法人AlonAlon 蘭栽培の様子

目標は、非雇用障害者の全国平均月収を100,000円にすること。障害者が個々の特性を活かして自立し、本人も家族も豊かに暮らせる社会を目指しています。

私たちがお花やフラワーアレンジメントを購入することで、栽培した障害者の所得となり、簡単に社会貢献活動への参加ができます。企業が購入すると、CSR(企業の社会的責任)活動の証明にもなるのです。

お花はホームページから購入できます。メインで栽培されている胡蝶蘭は、見た目の華やかさ・手入れが簡単な点から、さまざまな場面でギフトにふさわしいとされています。フラワーギフトは5000円から用意されていて、予算や用途から気軽に選択できるためぜひギフトを選ぶ際は、お花でできる社会貢献を思い出してください。
<NPO法人AlonAlon お花の販売>

障害者が経済活動を担う、働く場所がある。生産物の購入によって、障害者が働き続ける場所をつくることは、永続的な支援です。同時に、私たちの間にあった壁を取り払い、一緒に社会をつくることだと感じます。

NPO法人AlonAlonのみなさん

AlonAlonの掲げる理想は、他人事としてではなく、自分事として共感し、配慮のある社会。継続的に支援できるシステムを動かし続けることで、誰もが自分らしく生きられる社会をつくっていきませんか?

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