【おうちで自然体験】富士山から木材が届く アートスタジオの夏休みワークショップ

【おうちで自然体験】富士山から木材が届く アートスタジオの夏休みワークショップ

長い夏休みは、子どもに特別な体験や学習をさせたい。けれどコロナ禍が続く今年は、外出は難しそうですよね。

おうちでお子さんの体験学習ができる方法として、オンラインワークショップがあります。

Mt.Fuji Projectものづくりワークショップ」は、富士山の自然や木材を使い、設計図も一から自分でつくるプログラムです。

カラフルに塗ったり、顔の形に並べたり。同じような枝や板を使っていても、子どもの作品には個性が出ています。

また美大出身のスタッフによるものづくり体験で、身近なものを作品に変える想像力や、最後までやりとげる力が身につきます。

  • この記事のまとめ
    • 富士山で採取された木材、見守り方の資料が届く。なにかあれば、オンラインでスタッフに相談できる。
    • 設計図作成から作業まで、子どものやり方を尊重する。「完成させよう」というモチベーションが生まれる。
    • 作品発表会は、自分の言葉で説明し、初対面の人にさまざまな角度から意見をもらう体験。

富士山のアートスタジオをおうちで再現

今回お話を伺ったのは、「NPO法人 富士山エコネット」が開催する、「Mt.Fuji Projectものづくりワークショップ」担当の峰愛華さん。

富士山エコネットは、おもに小中学生の教育旅行としてエコツアーなどを行っており、環境保全や自然体験を提供しています。

Mt.FujiProjectものづくりワークショップは自然の中で子ども自身が作品制作をするアートプログラム。今年で開催21年目、年間約100人が参加しています。
〈NPO法人富士山エコネットとは〉

ワークショップにはものづくりと自然体験の2種類があり、現地ではどちらも体験できます。しかしコロナで現地開催が中止。

昨年は初となるオンライン開催のために実施した、クラウドファンディングが成功。はじめて参加した子どもたちにも楽しんでもらえたそう。

今年もオンラインでの開催予定だそうですが、一体どんなワークショップなのでしょうか?

富士山から自然の素材がおうちに届く

Mt.FujiProjectものづくりワークショップは、富士山の麓にあるスタジオで、自然の素材をつかって作品をつくる体験。「なにをつくってもいいよ」と言える環境で、のびのびとした作品が生み出されています。

オンラインワークショップでは、作品の素材となるセット「森のおくりもの」「素材BOX」がおうちに届くそう。これはどんな内容なのでしょうか?

峰:森から採取した木材だけでなく、葉っぱやホームセンターで売っている角材やベニヤ板も入れています。身近なものからも想像を広げて、作品をつくれるようにと考えているためです。

身近な素材も使うことで、「庭の葉っぱも使ってみよう」「家に爪楊枝やわりばしがあった」というように、自然や木の存在を感じるきっかけにもなります。

ワークショップでは、参加者やスタッフとの交流も大切なもの。オンラインでは作業中もZoomを通じて時間を共有し、みんなでそれぞれの作業をする空間になっていました。なにかあれば、すぐ現地のスタッフに相談できます。

またおうちでは、保護者の方が準備、見守りが必要です。そのために、スタッフさんが大切にしていることをまとめた資料が送られます。

おうちがアートスタジオと近い環境になるよう、たくさんの工夫がされているんですね。

子どもが自由に考えるから、作品への愛着とモチベーションが生まれる

ものづくりワークショップのコンセプトは、一から十まで自分でつくること。

美大出身者など、作品づくりが好きなスタッフで「思い描いたものを、一から形にする楽しさを体験してほしい」と思いを込めて開催しているそうです。

はじめての体験に、子どもたちはどう挑戦するのでしょうか?

峰:アイデアを広げるのは楽しいもの。ただアイデアを形にする過程で悩むポイントが多いので、最初に設計図をつくっています。途中でイメージ通りにできない時も、「ここはどうやってつくろう?」と振り返って考えられるんです。

自分で考えると「なんとか理想に近づけて完成させよう」という愛着とモチベーションが生まれます。そのため、相談を受けるまでスタッフはアドバイスをせず、子どものやり方を尊重しています。
自らの設計図をもとに、もくもくと制作中

しおりにも書かれた、見守りのポイントは
「危険がないように見守る」
「こどものつくり方で正しい、正しくないはほとんどない」
「道具は壊れても惜しくないものを使う」

おうちで見守る際は、どんな意識が必要ですか?

峰:スタッフ共通の思いは「自由につくってもらいたい」なんです。つくりながら学ぶことも大切なので、保護者の方にも、子どもたちのやり方を尊重していただきます。

もちろん正しい道具の使い方は事前に確認し、ホットボンドや刃物などの道具を使う際、目を離さないのは絶対です。ケガをしそうなときは注意しますが、それ以外は自由に使ってもらい、道具が壊れても気にしないでいただきたいです。

むしろ注意されたり、「手伝わなきゃ」と心配されたりして、子どもがやる気を失うこともあります。

現地のスタッフさんたちは「つくるって楽しいよ」と伝えるため、アドバイスや見守り以外は、自身も近くで作品を制作しているそうです。

おうちでも完成までの様子を楽しみながら、手を出さないように見守ると、子どもが自分で考えながら作品をつくれる環境ができそうですね。

初対面の人と感想を言い合うオンライン鑑賞タイム

作品が完成したあとは、参加者全員の作品発表会があります。

芸術鑑賞のように、さまざまな角度から作品の意見をもらい、新たな発見が得られる機会。お友達には気恥ずかしくても、初対面の人だからこそ話せることってありますよね。

峰:子どもたちは完成した作品を見せながら、つくった過程やコンセプトを自分の言葉にして発表します。オンラインの場合も、作品を回して全体像を見せてもらいました。

発表に対して「黄色は光を表現していたの?」「作品名はこういう意味なんだね」と、スタッフやほかの参加者が、受けた印象や感想を言っていきます。順番に発言できるよう進行しますし、話したくない場合は、ほかの人の意見を聞くだけでも大丈夫です。

また、過程を評価するのも大切なこと。スタッフは設計図を見ているので「こういう過程があったから完成してよかったね」と、一緒に振り返って意見交換ができます。

発表会は、保護者も参加できます。「この子はこう思っていたのね」と新しい発見があるようで、一緒に楽しんでいただけたな、と感じました。

たくさんの意見がもらえる機会は「またなにかつくって、見てもらいたい!」と、新たなやる気にもつながりそうですね。

制作中も画面を通して参加者と交流

オンラインワークショップに参加しませんか?

コロナ禍で、学びの機会が失われている子どもたちへ。夏休みに自粛を考えているご家庭へ。オンラインによるものづくりワークショップと自然体験をお届けします。

Mt.FujiProjectオンラインものづくりワークショップが、今年も8月に開催されます。

ものづくりワークショップ

ものづくりワークショップでは、子ども自身の『つくりたい・やってみたい』を形にします。上手い下手はまったく関係ありません。成功も失敗もすべてたのしめる創造力を開放できる場を、全国のご家庭に。

森からのおくりもの(3h)

【開催】2021年8月14日
〈詳細はこちら〉

作品制作(2days)

【開催】2021年8月15,16日
〈詳細はこちら〉

自然体験ワークショップ

自然体験は富士山麓の大原生林を舞台にご案内。

富士山麓の大自然を、映像と実物でお届け。手元にある森から採集した枝や、歯型のある木の実を「こんな木の枝でした」「こんな動物が食べたんだね」と答え合わせをしていきます。

ナイトプログラム 夜行性動物の観察(1h)

【開催】2021年8月12日 19:00〜20:00
〈詳細はこちら〉

エコツアー 青木ヶ原樹海とその地下洞窟へ(1h)

【開催】2021年8月13日 14:00〜15:00
〈詳細はこちら〉

注意事項・申し込み方法について

ものづくりの用意するものや注意事項は、しおりや資料としておうちに届きます。Zoomでの相談も可能です。

過去に開催されたプログラムの様子や、制作された作品は、こちらのページから見られます。
〈Mt.FujiProjectオンラインものづくりワークショップ〉

申し込みは、こちらから。
〈開催予定のイベント〉

窓口
NPO法人 富士山エコネット
担当 峰
TEL 0555-20-4655
FAX 0555-20-4656
E-mail event@fujisan-eco.net

おうちでも特別な体験ができる

ワークショップというと、ほかの参加者と一緒に作業をする、決められた作品をつくる光景を思い浮かべていました。

しかし自分らしさを思いっきり表現する時間も、特別なもの。身近なものの見え方も変わりそうな体験ですね。

おうち時間が長い夏休みは、一からつくるものづくり体験を取り入れてみてはいかがでしょうか。

新型コロナウイルスの影響により、「NPO法人 富士山エコネット」が開催する、現地でのエコツアーやものづくりワークショップが中止となりました。
オンラインワークショップに参加することも、活動継続の応援になります。

オンラインワークショップの一コマ。画面左上が今回お話を伺った峰さん

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