もし台風で最寄駅が浸水したらどう避難する?水害リスクから身を守るハザードマップの活用方法

豪雨や台風による水害が、2021年も頻発しています。

8月11日からの降水量が900ミリを超えた九州北部では、14日に佐賀県と長崎県、福岡県に大雨特別警報が発表されました。

道路や路面でも冠水が発生し、JR九州佐世保線の北方駅から高橋駅間では、8月14日11時時点では現場に近づけないほどの状況でした。
〈参考:内閣府 防災情報のページ/令和3年8月の大雨による被害状況等について(令和3年8月14日12時30分現在)〉

近年は都市部でも水害が発生し、よく知っている駅が浸水している様子などもニュースで見られます。あなたが住んでいる地域にも、いつ被害がおよぶかわかりません。

地域の災害リスクを知るには、ハザードマップが役立ちます。国土交通省のサイトからも簡単に見られるため、「名前は知っているけど見たことがない」という人も、見たことある人も、この機会にぜひ一度確認してみてください。

また、災害時の行動をより具体的にするため、マップを参考に自分の目で確認したいポイントもお伝えします。こちらの記事を参考に、自宅周辺の水害リスクに気づいていただけたら幸いです。

記事の最後には、防災に役立つ行政のリンクをまとめているので、ブックマークをおすすめします。

  • この記事のまとめ
    • 範囲ごとに色分けされたハザードマップで、洪水・内水や高潮、土砂災害による被害が想定できる。
    • 国土交通省のポータルサイトからも確認できるが、災害時のために紙のものがあるとよい。
    • マップを参考に周辺を歩いて確認することで、災害時の具体的な行動が想定しやすくなる。

ハザードマップとは?どんな種類があるの?

ハザードマップは、自然災害による被害を想定し、範囲を色分けした地図です。過去の災害履歴や、国土地理院が提供する防災地理情報をもとに、自治体によって作成されました。
〈参考:国土地理院/ハザードマップ〉

作成される種類や「水害ハザードマップ」などの呼び方、どんな色分けがされるかは、自治体によって異なります。

ハザードマップポータルサイト「洪水浸水想定区域(想定最大規模)」から

水害対策でチェックするべきハザードマップの種類

ハザードマップでは、地震や津波、豪雨や火山活動などのリスクを確認できます。避難場所や避難経路も記載されており、「防災マップ」とも呼ばれます。

水害に備えて確認したいマップはこちらです。

洪水・内水ハザードマップ

洪水とは河川が堤防からあふれること、内水とはマンホールや側溝から雨水があふれることを指します。

それぞれが発生した際、想定される被害区域と水深を表示します。

高潮ハザードマップ

強風や気圧低下によって海水面が高まった際の、被害区域と水深を表示します。押し寄せる水は、隣接する河川も増水させる場合があります。

ちなみに浸水による被害は、水深1メートルで大人が腰まで浸かるほど、水深1.5メートルで自動車が水没するほどだそうです。
〈参考:国土交通省/岡山河川事務所ホームページ 洪水時の危険度を知っておきましょう〉

土砂災害ハザードマップ

豪雨や地震によって、崖くずれや土石流、地すべりなどが発生した際の被害区域を表示します。

ハザードマップはどこで確認できる?

上記で紹介したハザードマップは、国土交通省が運営する「ハザードマップポータルサイト」から検索できます

サイトでは過去に災害が起きたエリアと、各種ハザードマップを重ねて確認することもできます。地域での災害事例は、ぜひ確認しましょう。

地域別にチェック!「わがまちハザードマップ」

「わがまちハザードマップ」では、全国の市町村が作成したマップを、地域や災害種別から検索できます。地域をクリックするだけでも、自治体ごとのマップが開けます。

種類は、「洪水」「内水」「ため池」「高潮」「津波」「土砂災害」「火山」「地震防災・危険度(地盤や建物被害、震度)」です。
〈参考:国土交通省/わがまちハザードマップ〉

複数の災害リスクを一挙に確認!「重ねるハザードマップ」

「重ねるハザードマップ」では、「洪水と土砂災害」といったように、複数のマップを重ねて表示できます。住んでいる地域を表示し、見たい情報をクリックすると、地図が色分けされていきます。

種類は、「洪水」「土砂災害」「高潮」「津波」「道路防災情報」です。
〈参考:国土交通省/重ねるハザードマップ〉

また災害時の停電やアクセスの集中を考え、プリントアウトするなどして、紙でも見られるようにしておくと役立ちます。紙のハザードマップは、市の窓口でも配布されています。

災害時の行動を具体的にするために

住んでいる地域のリスクが見つかると「被害が起きたらどうしよう」と不安になりますが、マップを参考に地域を歩いて確認すると、より具体的なリスク回避が想定できます

また長靴やサンダルを避けた動きやすい服装で、弱い雨が降っている日に歩いてみる(もしくは車で移動する)と、実際の動きを想定しやすいです。

では、やっておくべき事前確認をご紹介します。

避難場所と安全なルートを確認する

ハザードマップでは、被害の想定と同時に、避難場所も確認します。

ちなみに指定緊急避難場所は「命を守るため緊急に避難する場所」、指定避難所は「自宅に戻れない住民が滞在できる場所」を指します。状況に合わせた避難を考えましょう。
〈参考:国土交通省 国土地理院/指定緊急避難場所データ〉

また避難場所に向かう際も、リスクのある場所を避けた安全なルートが必要です。

マンホールや側溝、マップにないリスクを見つける

どのような道だから浸水したか、どこから被害が起こりそうなのかは、自分の目で確認すると具体的にわかります。

  • 確認したい場所
    • マンホール
    • 側溝(ゴミの掃除もできるとよい)
    • 地下道や立体交差する道
    • 川沿いの道、田んぼ
    • 狭い道(避難できるか)
    • 樹木や電柱(倒れる可能性) など

また近年では、雨水が染み込みにくい都市部での浸水など「都市型水害」が発生しています。2019年の台風第19号でも、多摩川沿いのJR武蔵小杉駅前で浸水が発生し、大きな被害がありました。
〈参考:気象庁/令和元年台風第19号による被害等〉

通勤や通学路でもリスクを確認し「危険を感じたら、この建物で待機する」などの対応を考えると安心です。

水害から身を守るために、事前の情報確認を!

スムーズな避難のためには、日頃からの情報収集が欠かせません。

災害時はあせりや不安から拡散されるフェイクニュースが増え、混乱も起こります。たとえ親切心からの発信であっても、SNSなどの情報を信じすぎないよう、気をつけてください。行政などの信頼できる情報源を、事前に確保しておきましょう。

また台風や豪雨が接近し、地域の情報が知りたい場合は、気象庁の「キキクル(危険度分布)」国土交通省の「川の防災情報」があります。

行政のリンクをまとめました。この記事のブックマーク、家族やお友達へのシェアをおすすめします。
〈国土交通省/わがまちハザードマップ
〈国土交通省/重ねるハザードマップ〉
〈気象庁/キキクル(危険度分布)〉
〈国土交通省/川の防災情報〉

Share

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です